
私たちは誰でも、安心して食生活を送りたい、と思っています。
そのためには、私たちが口にする様々な食品から毒性・危険性を排除した、安全な食生活を
実現する必要があると思いがちです。
しかし実際には、すべての食品からすべての毒性を取り去ることは不可能、ということは
あまり知られていません。例えば、アルコール飲料は発がん物質です。ポテトチップスや
フライドポテト、コーヒー、わらび、ピーナッツ、一部の食品のこげなどには、発がん物質が
含まれている可能性があります。また、干し昆布、干ししいたけ、牛乳、食パン、ビールなど、
ごく身近にある食材には、微量の放射性物質が含まれています。
それでは私たちは、これらの事実をどう受け止め、対処すべきなのでしょうか。
実は、安全な食生活のために、科学的に食品の安全性を調べることが行われています。
これを「リスク評価」と呼びます。また、このようなリスク評価を正しく理解してその情報を
人々に広め、伝達していくこと、これを「リスクコミュニケーション」と呼びます。豊かで
安心な食生活。そのためには、食品に関するリスク評価を正しく理解し、それをリスクコミュニケーションによって社会全体で共有していくことが、一番の近道であると言えましょう。
このハンドブックでは、「難しい」「とっつきにくい」をされているリスク評価を理解するために役立つヒントを、リスクコミュニケーションの視点からまとめました。ご活用いただけると幸いです。なお、このWEB版では、リスク評価の要素について冊子版よりも詳しい資料を掲載しております。
* 食品には急性毒性( 中毒症状) と発がん性があります。
本ハンドブックでは、一般の関心がより高い発がん性について扱っています。
『リスク評価を読み解くハンドブック』
冊子版ダウンロードはこちら(PDFファイル 4.4MB)
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著者: 西澤 真理子 東京生まれ。リテラジャパン代表。 上智大卒業後、銀行勤務、品質保証コンサルタントを経て、英国ランカスター大学にて環境政策修士号(MSc)、インペリアルカレッジロンドンでリスク政策・リスクコミュニケーション博士号(PhD)を取得。国費研究生としてドイツ・バーデンビュルテンブルク州技術アセスメントセンター、シュトゥットガルト大学にて研究に従事。同大学プロジェクトリーダーなど10 年間のドイツ、イギリスでの研究活動後、2006 年に社会のリスクリテラシーついて研究活動を行うリテラジャパン(株式会社リテラシー)を設立。現在、東京大学農学部および筑波大学工学部非常勤講師、シュトゥットガルト大学環境技術社会学科フェロー研究員を兼務。総務省専門委員会委員。内閣府連携施策主監補佐を歴任。 専門 : リスク管理とコミュニケーション |
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| 冊子の編集にあたり、多くのリスク評価に関わる研究者のご協力いただきました。感謝いたします。 本冊子はトヨタ財団研究助成プログラム「リスクハンドブックの作成」などの助成により作成されました。 |












